桜萩会会長 丸山 幸秀
2011年1月26日、新燃岳が爆発し心を痛めていた矢先、それを吹き飛ばすように、3月11日東日本に大地震と未曾有の津波、そして原発事故の恐怖が追い討ちを掛けました。
あっという間に6年、そのとき小学校の門をくぐった子供たちはこの春、中学生になりました。この間、亡くなった方を悼みながら多くの人達が、懸命に生き続けてこられたことでしょう。『絆』と言う言葉の力が人々の心に強く刻み込まれた日々でもありました。昨年は熊本地区の地震もあり、桜萩会も「チーム小林47」とともに出来ることをしてきました。
近年、気候の変動か、世界中で自然災害が頻発しています。加えて世界の政治や経済も、かつて無い不安定な時代に向かおうとしています。想定外のことが何時起きても不思議ではありません。一方、身の回りの生活環境は、相変わらず頼る人が無く子育てに苦しんでいるお母さんや、年寄りの孤独死など、人と人の繋がりが難しい状況が続いています。
桜萩会の『絆』としての役割が、今一度見直されるときだと思います。遠く故郷を離れているからこそ、同窓の仲間がもっと助け合い、励まし合い、楽しみあう場として再認識したいのです。
今も、6月の総会、年4回の「幹事会」、そして「歩こう会」「ゴルフ同好会」「カラオケを楽しむ会」「詩吟の会」など20年を超える同好会活動は、会員の大事な生き甲斐のひとつであり続けています。また、バスケットボールのウインターカップ応援では、母校の後輩たちの活躍に、私たちも沢山のエネルギーをもらっています。
「ウンダモシタン小林」の動画が多くの賞を総なめにする快挙で、故郷が元気になりました。桜萩会は私たちの青春を呼び戻す大きな『絆』です。「ウンダモシタン」を語り合える場を与えてくれます。桜萩会は今こそ大事な、心の拠り所なのです。
この10年で会員が2000人余から1840人へ、400名近くあった会費納入者も260名となるなど、危機感もありますが、会員減少には避けられない背景もあり、今なお1800名余の会員があることを誇りに思い、これまで参加する機会のなかった皆さんが一人でも多く、総会、幹事会や、同好会に参加し、お互いの『絆』を深めて頂きたいと願っています。
3年後には母校が創立100周年を迎えます。地元小林をはじめ、全国各地の3万余名の卒業生が、知恵を絞り、助け合って、母校の将来の発展の為に役立つ記念事業が出来れば、全国の同窓生との『絆』が深まり、組織の強化にも繋がります。
これからも、私たちは会員相互の『絆』を深める活動を積み重ね、母校や故郷とのつながりを強める活動を意識しながら、そして小林高校以外の高校を卒業した故郷の仲間もメンバーに加えることを視野に「桜萩会」を強化していきたいと思います。
来る6月3日の桜萩会「6月祭」で多くの皆様にお会いできますことを楽しみに、これまで以上のご理解、ご支援をお願い申し上げます。 |